梅雨入りさまさま

兼業のけふは畦塗アダプター

鍬を器用に使った畔塗りというのをめっきり見なくなった。

畔には波板を立てて水漏れを防ぐのもよく見る光景だが、耕耘機に畦塗り用のアダプターを取り付けてまたたくまに畔のトップと壁を一気に整える方法もあるようである。
一枚の田を塗るのにおそらく一時間もかけずに済ますという、徹底した省力化が可能なのである。
鍬で丁寧に塗られたものに対して、はたしてどこまで機能するのかは知らない。土竜のトンネルからよく水が洩れてくるようだが、これは手塗りでも防ぐことはできないはずだから、傍から見ているだけでは何とも分からないというのが正直なところだが、そこそこいけてるのではないだろうか。
盆地を走っていると代掻きも終わった田がいくつも見られるから、今年の盆地は田植えが早いのかもしれない。梅雨入りさまさまであろう。

チャンスを逃すな

雨上がる明日は畦塗日和とか

昨日今日と久しぶりによく降った。

大和盆地はまだまだ先だが、奥大和は一段寒いせいか、田植え準備に忙しい頃。
山間だからどうしても田は広くつくれないし、おまけに形も曲線の多い複雑な形になりがちである。したがって、畦塗りの正確さが求められるわけだ。
昨今は、畦塗りをしなくてもいいように波板を巡らしただけというのが多いが、宇陀の車窓からみえた景色では何枚もの田がすべて絵に描いたように鍬で塗られた見事なものだった。
この畦塗りがおわり、あとは水を張るのを待つだけの期間というのは、おそらく長くはないだろうが、畦の美しさに目がとまる限られたチャンスである。