白服や少女すつかり背伸びて
もう高校生になったようである。
この間まで地元中学の制服だったので、見慣れない制服に替わったことで分かるのである。
お向かいさんには二人の娘さんがいて、通学の朝は必ずお母さんが姿が見えなくなるまで見送っている。だいじに育てられているのだろう、娘さんも振り返っては手を振っている。
そんな微笑ましい光景を見るのも、上の娘さんにつづいて四年目に入った。
お姉さんは薄青い夏服だったが、妹さんの夏の制服は白が基調である。それぞれ異なった学校へ入学したことが見て取れる。
越してきた頃は幼かった娘さんたちが巣立つのもそう遠くない。