だみ声

夫の声恋の褪せぬか鴨の恋

鴨の仲間は多いがどれも概して鳴き声は雅ではない。

というよりは、アヒルのそれに似てあの「ガアガア」というだみ声である。同じ鴨の仲間でも小ガモとなると別格で先生の笛のように聞こえるし、ヒドリガモも「ピィーヨ」あるいは「ヒィーヨ」と鳴くがこれらは例外だろう。
真鴨や、皇居お堀端お引っ越しで有名なカルガモなどは正真正銘、本来の鴨類の正当な声の持ち主なのだ。

今は一年で一番寒い頃だが、常に変わらず水面に顔を突っ込んでいるのを見ると「がんばれよ」と声をかけてしまう。