スーパーマーケット

腸より喰へばこれこそ秋刀魚なり

久しぶりにスーパーにつきあった。

目的は秋刀魚である。当地は塩秋刀魚とかはあるのだが、なかなか生秋刀魚を売ってない。今日はどうしても秋刀魚が食いたいなとなって、折り込みチラシで目当ての店を見つけ出かけてみることにした。
店に入ってみると、最初に目に飛び込んできたのが秋の果物。葡萄ひとつとってみてもいろいろな大きさや色があり、いかにも新鮮そうでどれも食べてみたくなる。しばらくスーパーなどから遠ざかっていたので、このみずみずしく命溢れるものたちにひどく感動した。

さて秋刀魚だが、こいつはまず腸からガブリ、これぞ秋の味である。

旨い寿司や

盆地でも望外のうまさ秋刀魚寿司

引越の荷ほどきがまだ続いている。
初日は引越業者さんからの荷受けに始まって、外構工事打合せ、電話工事やらTVアンテナ工事やらの立ち会いがメイン、2日目の今日は鉢物たちを梱包から解放するなど庭仕事メイン。
さすがコンビニ弁当には食傷気味なので、まだまだ整理しなければならない荷物は多いが旨い物店探しへ。
偶然見つけた寿司店に飛び込んだところ、これが予想外に旨い店だった。
海に接してない県なので実は魚類にはたいして期待してなかったので嬉しい誤算だ。
来客があっても胸を張って案内できそうだ。
クルマで20分ほどかかるのが玉にキズだけど。

颯爽としたプリンス

貴公子のごと背筋一本秋刀魚立つ

秋刀魚が新鮮かどうかは目の具合もそうだが、尻尾を持って立ててみると分かるという。
ピンと一本立ちするのが活きのいいやつ。
網にのせてもあの銀色の魚体がピンと一本に伸びているのはいかにも潔いし、何より塩をふって焼くだけという単純な料理が好ましい。
大根おろし、かぼすとの3点セットは視覚的にも嗅覚的にも秋の序幕に登場する颯爽としたプリンスだともいえるのではないか。
ちなみに、自分はまずはらわたから食うことにしている。