二上の夕陽

落日や秋分の日の横大路
秋分の入り日真向かふ横大路

横大路というのは藤原京と難波京を結ぶ官道である。

今は国道166号として立派な道路が東西にまっすぐ延びる。
この時期の夕方、飛鳥や桜井から帰ってくるとき太陽がどこまで行っても真正面に見えるので眩しいこと限りない。詳しい統計は知らないが、交通事故だって多少は多いのではないだろうか。

ただ、空気がすんだ日は二上に沈まんとする光景はなかなかのもので、車を停めてしばらくは眺めていたくなるほどだ。