見らるともままよ火灯す秋簾
夏が終わる頃にかけた簾を、10月も半ばになろうとするのにまだ外せないでいる。
真夏日のぶり返しが数日続いているせいでもあるが、あたたかいお日様の恩恵にすがる時期にはまだ少し早いのでしばらくはこのままでいることになるだろう。
ただ、真夏の時期はともかくこの時期になってまで夜に室内が丸見えになるというのも困りものだ。カーテンを閉めるという手もあるが、それなら窓を開けておく意味はないし、爺婆のあられもない姿を恥と感じる「感性」もはなはだ希薄になってしまったゆえ、やっぱりしばらく放置を決め込むことにしている。