見らるともままよ火灯す秋簾
夏が終わる頃にかけた簾を、10月も半ばになろうとするのにまだ外せないでいる。
真夏日のぶり返しが数日続いているせいでもあるが、あたたかいお日様の恩恵にすがる時期にはまだ少し早いのでしばらくはこのままでいることになるだろう。
ただ、真夏の時期はともかくこの時期になってまで夜に室内が丸見えになるというのも困りものだ。カーテンを閉めるという手もあるが、それなら窓を開けておく意味はないし、爺婆のあられもない姿を恥と感じる「感性」もはなはだ希薄になってしまったゆえ、やっぱりしばらく放置を決め込むことにしている。
それにしてもこの異常とも思える不快な暑さは何のなせる仕業なのか?
簾が外せないのも無理ありません。
まだ扇風機が片づけられませんもの。
昨日カルチャー教室の帰り友人のお母さまの華道展に立ち寄ってみました。
タイトルに惹かれました。
古事記を生けるとして「古事記幻想」 「花・大和路」 「伝承と創造」三つのテーマが掲げられ会場は花の香りでむせかえるような雅さ。
古事記のイメージを花でどのように表現するのかが見どころでした。
花も大昔にお稽古したきり、形にとらわれず自由に生けたいと長続きしませんでした。
大和路のテーマでは山野辺の道とか百人一首や万葉集から題材を得たもの、書とコラボした作品など様々で大作にはさぞや花材を集めるのも大変だったと思われるものが多かったです。
たまにはこういった華やかな芸術展も良いけど普段生けるのには向かなく見る楽しみと目の保養をさせていただきました。
花材の豊富さに驚き知らない植物の名前を知っただけでもよかったです。
今日からの田舎暮らし、少し山の方へ足を伸ばし秋の草花や蔓物、紅葉の枝などを物色してこようと思いたちました。
私も「伊勢路」と題して何か生けてみたくなりました。
この華道展では思いもかけなく佑之氏のテレビ講座が役立ちました。
さぞ華やかな華道展だったんでしょうね。
十分目の保養になったり、刺激を受けられたことでしょう。秋はどこにいても、創作欲をそそられる季節。腕をふるってみてください。
10月だというのに今日の東京は31.3℃と最も遅い夏日を記録しました。
神奈川も今日は朝から日差しが強く、お昼前に買い物に出かけたのですが、車の中の温度計は33℃を表示していました。
我が家では2階のバルコニーのパラソルと日除けは外したのですが、窓に吊るしている簾は未だ外せない状況です。
異常気象で東京都心ではソメイヨシノが開花したそうですが、毎朝ウォーキングしている途中にある昨年苗木を植えたばかりの桜の木にもやはり花がポツリポツリと咲いていました。
一方では、最近のニュースで紅葉が1週間早まっていると放送される等、どうなっているのかね!?
最も遅い真夏日の記録日だったそうですね。当地は今日はどんどん涼しくなってきました。夕方などは寒いくらいになってます。そちらも明日は一気に気温が下がるんでしょうね。