喜雨

出穂のけふか明日か稲の妻

久しぶりにしっかりした夕立があった。

いつもなら一二度咆えるだけで終わる雷も今日は大サービスだ。
雷の放電によって大気中の窒素が地上に降ってくるそうだ。したがって雷の多い年は豊作というのはあながち迷信ではないと言える。
この雨と雷によって毎日眺めている田も明日あたりは出穂が見られるかもしれない。出穂前の大事な時期の雨と雷に農家は喜んでいるのではなかろうか。
そういう素人菜園家もこの雨は大賛成であることはちがいない。
「出穂」は通常「しゅっすい」と読むが、掲句では「でほ」として扱っています。