様子見

花便り北より届く穀雨かな

言い得て妙である。

今日より二十四節季穀雨。
もろもろの穀物、広く言えば野菜にも、恵みをもたらす多くの雨がふる季節である。
夏に向けて種まきにしても定植にしてもそのあとは十分な水分が必要となる。したがって素人ファーマーといえども天気予報を気にしながら予定を組むわけである。
トマトの苗が順調で明日から雨が続くというのは定植のチャンスだが、朝の低温が心配なので様子見することにした。このままでは苗が育ちすぎる心配があり、今日はひとまわり大きい鉢に植え替え時間を稼ぐことにした。

葦始生(あしはじめてしょうず)

一畝の芽掻き終えたる穀雨かな

平群の特産・小菊の新芽がいっせいに吹き出したようだ。

数人の農婦が畝の手入れをしている。
不揃いの新芽を整えているのだろう。
今のは多分二ヶ月くらい先の出荷だろうから、盆、秋彼岸とピークにむけて時期をずらしながら畝の準備がされるんではなかろうか。このあたりは、観察を怠ってはならない。

今年の穀雨は実は昨日、穀雨を使った句を詠もうと思っていたのに当日はすっかり忘れていた。