臭い

注文の洋書届かず秋立てり

納期をとっくに過ぎたがまだ届かぬ。

輸入ものだからある程度は日数かかることは承知だが、予定の7月22日〜8月2日(これもかなりアバウトだが)を軽くオーバーしている。
掲句はかなり臭い句である。秋と書籍。
嗤ってください。
ともかく、一度催促してみるか。

つきすぎ

秋立つや雲の震へるにはたずみ

今日は立秋。

暑さがこれから静まると言うが残暑はなかなか頑強のようである。
昨今は九月になっても残暑見舞が通じるくらい夏が長くなったものである。
そういう名かでもどこかには秋の気配を感じたいもの。
朝新聞を鳥に出ると、原付のカバーに昨夜降った雨が流れずにたまっている。朝のまだ涼しい風がそれを揺らしているようで、細かに水面が震えている。
秋と風はつきすぎと言うべきものだが、雲を持ってきてさらに凡句に陥ったか。

風の夜

風孕む夜気にもふれよ秋の立つ

エアコンのおよばないはずの廊下が意外に暑くない。

昨日までは部屋を出るとむっとする熱気に包まれていたのが、嘘のようにからっとしている。と言っても、相対的なという意味で、平年を大幅に上回る異常な暑さには変わらない。
この二、三日、高気圧の中心がだんだん当地を離れている予感があって、この分では夜涼を味わえるのも近いと期待していたのがずばり的中した。
夕方いつものように水を撒きに外へ出たら風があり、しかも涼しい風だ。
久しぶりに風を体感する宵だ。

それにしても暦というのはよくできている。涼しさのレベルは遠いがこれもいまどきの秋であろう。