団らん

スマホ見て誰も語らぬ炬燵の座
テレビ見える席が上座の置炬燵

今年は炬燵が入るのが早かった。

我が家のは炬燵と言っても置炬燵で、しかも床暖房の上に敷いたものだから、うたた寝にはもってこいだ。一応テレビのリモコンも持ち込むが、なんのことはない、ものの十分もするかしないかのうちに寝入ってしまうのが落ちである。
一昔前なら、卓の上には新聞や蜜柑のもりがあったものだが、今や新聞ではなくスマホが主役。若いものたちは画面に食い入ってメールをしたりゲームに夢中になったりで、語りの団らんというものははるか昔のことになってしまった。