がりがりと

どんぶりの背越分けあふ漁師宿

昨夜はいろいろあって投句忘れしました。

昨日の句会に出したものです。
「背越」。いきな名です。
鯵や鮎など、骨付きを薄く削いで膾などでいただく。
熊野出身の両親のもとで毎日のように鯵や秋刀魚の素朴なものばかり食べていました。
鰭をとって、腸をぬいて、鯵などはぜいごもとって皮剥いで、なかなか面倒な食べ物ですが、食べてみて骨の舌触り、歯触りを楽しむ料理です。ときには、ぜいごが一片残っていて舌を刺すようなことがあったり。
酢でいくらか柔らかになったとはいえ、やはり骨です、これも歯の健康があったればこそ、がりがりと安心して食べられます。