調度なき囲み屋敷の花疲
この週末は各地で桜まつり。
満開と祭が一致する年となったようである。
雨も朝のうちだけだったので、人出は多かったろう。
今までもいろいろな花を見てきたが、一番印象深かったのは、高遠の小彼岸桜だ。まず城自体は斜面に作られて大きなものではないが、濠と石垣がたくみに組合わされて攻めるには難しそうな要塞のようなものだ。登るたび行くたびに桜の景色に変化があって厳しい坂も苦にはならない。
桜を十分満喫したあと、城の下に再現された江島の囲み屋敷に寄ったことも桜の記憶とあいまって印象はより深いものとなった。
山深い場所だけに見頃の時期は中旬から20日前後だと聞く。
高遠から杖突峠へ出ての眺望もまた一流。信州の春はまたよいものだ。