マナー

草の実にしがみつかるる日なりけり

共稼ぎのお宅は庭の手入れもままならないようである。

隣家に枝の垂れたまま、盗人萩もまたフェンスから越境というような具合。うっかりすると肩や背中、袖などにびっしりこびりついて剥がすのに往生する。
近寄らなければいいのだが、どうしても通り抜けねばならぬこともあり痛し痒し。
住宅街のエチケット、マナーは大事である。

ひっつき虫

草の実を助手席の人共連れり

調べてみるとその名をアレチヌスビトハギというらしい。
前住所では見られなかったと思うが、こちらでは近所の造成地におびただしくはびこっており、気がつかぬ間にズボンの裾などにびっしりとひっついている。そのひっつき度合いというのは、おそらくスーパー級でさすが帰化植物のたくましさ、はがすには相当根気がいるのだ。
クルマに乗り込もうとした妻の裾が早速被害にあった。