草紅葉わけても紅きちんぐるま
たとえ画像でもその美しさには十分感動できる。
とりわけ神々が遊ぶという、広大な大雪山の山裾に広がる草紅葉は圧巻である。
頂にまで広がるナナカマドの赤と、絮が風にぷるぷる震える足下のチングルマの葉の赤さとが濃いコントラストをなして声をのむばかり。
観光のリフトを使って大雪山の端に遊んだことはあるが、そこから旭岳に向かう本格的な山登り、トレッキングに挑戦するまでには至らなかった。今になると、あのときもし山登りの魅力を少しでも感じ取れればと思うと、まさに違った人生への分岐点だったのかもしれない。