草紅葉わけても紅きちんぐるま
たとえ画像でもその美しさには十分感動できる。
とりわけ神々が遊ぶという、広大な大雪山の山裾に広がる草紅葉は圧巻である。
頂にまで広がるナナカマドの赤と、絮が風にぷるぷる震える足下のチングルマの葉の赤さとが濃いコントラストをなして声をのむばかり。
観光のリフトを使って大雪山の端に遊んだことはあるが、そこから旭岳に向かう本格的な山登り、トレッキングに挑戦するまでには至らなかった。今になると、あのときもし山登りの魅力を少しでも感じ取れればと思うと、まさに違った人生への分岐点だったのかもしれない。
高山植物の中で私が最も好きな花がチングルマ。
これほど花の全盛の時と散った後の綿毛の姿が異なる植物は珍しいと思えるほどです。
初めて綿毛を目にしたときはこれがあの可憐なチングルマ?と驚きました。
綿毛の紅葉したものはまだ見たことがありませんが想像するだけでも目を瞠るものだと思えます。
もうこの姿は生涯見られないかと思うとちょっぴり残念な気がします。
やっと家の前の堤防の草刈りが始まった。
気がかりで仕方がなかった蔓草の雑草、斜面一面を覆って不気味な状態でした。
その蔓がさくらの幹や枝に絡みついてどんどん上昇しているのです。
桜が悲鳴を上げているようでずっと気がかりでしたがほっとしました。
アルプスの駒ヶ岳ならロープウェイで山頂近くに行けるのでチャンスがあるかもしれませんね。
堤防から桜にまで這い上るつる性の植物となると外来種かもしれませんね。バランスを破壊する力は並大抵のものではなさそうです。
草紅葉 わけても紅き ちんぐるま
小さな白い花の チングルマが 紅き とは?
skyblueさんの コメントで そうか、綿毛のことかと わかりました。
あの こましゃっくれた ちんぐるまが 紅い綿毛になるなんて
思いもしなかったですね。
思えば、秋の山って 寂しくて 好きじゃなかった。
秋の尾瀬を歩いた時も、寂しくて,わびしくて 二度と来ないぞと
思ったものです。
高原などの「花野」も秋の季語です。吾亦紅、犬蓼、他に名もないような、さまざまな秋草が咲き乱れている光景は春や夏のものとはまた違った風情。
「草紅葉」も足下が黄色や黄金色などに彩られて、違う表情を見せますね。来年に向けてあらたな命をしまい込むような、命の最後の輝きのようです。
チングルマの紅とは葉のことです。かなり濃い紅になります。絮はやはり白、光りによっては黄金色、銀色ですね。