白菖蒲黄菖蒲縫うて鰭の主
菖蒲の花が揺れている。
どうやら大きな鯉が株元をかすめているようだ。
古墳の外濠がベースとなっている大きな用水池には、ゆったりした幅のある木橋が架けられていて、それに沿うように黄菖蒲、白菖蒲が今盛りである。
鳥たちが北に帰って静まり返った池にとっては、いいアクセントだ。
木橋の柵にもたれて菖蒲を楽しんでいると、足下からくぐもるような声がして驚かせる。木橋が響くほどぶおーぶおーと鳴くのは牛蛙のようだ。
久しぶりに晴れたこの日、馬見丘陵は木陰でお弁当を広げるグループがあちこちで見られた。