萩の芽や白とこたへん人問はば
冬の間前から気になっていたのだが、ようやく分かったことがある。
河川敷には根元からすっぱり刈られた株がいくつもの塊になっており、人工的な植栽だとは分かるものの、これは一体何の草木なんだろうとかねてからの疑問があった。このたび通りかかると、ちょうどシルバー人材センターの人たちが屈むように作業しているので思い切って尋ねてみたところ答えは萩であった。せっかくの芽吹きが雑草に覆われてはいけないので、今のうちに株の周りだけ雑草を引いているのだと言う。
そう言えば去年の冬もそんな疑問を持ちながら、春になってからは散歩から自転車になってしまったので芽が伸びて成長した姿を見ていないのだった。何色の花が咲くのかは聞かなかったが、萩とくればそれは白でなくてはならないだろうと一人勝手に思うのだった。