探鳥

虫食いの葉牡丹並べ構ひとす

久しぶりに信貴山まで登ってみた。

いつもは百メートルほど標高を稼いでは下るコースを選ぶところ、今日は意外に風が弱かったので信貴山への道へ踏み込んでみた。目標は探鳥。
しかし、行けども行けども鳥の姿は見えない。見えないままに高度をあげていったあげくしまいには信貴山展望台に到達してしまった。さすがに展望台と言うだけあって眺望が開け、大和盆地の南半分がすべて手中にできる。

ちょっと休んだだけでも汗が冷えてくるので早々と戻ることにしたが、その下山の途中やっとのことで鳥に出会うことができた。メジロの群れが滝のように一斉に下に向かって降りてゆくのだ。もしかしたら、このまま麓の里へ向かう途中なのかもしれないと思った。