雑草魂

遠目には銀の毛布に蓬出づ

カラスエンドウだの、いろんな草がどんどん萌えてきた。

そのなかで、蓬もおのれの場所を確保しようと負けずに顔を出してきた。
よく見ると、若葉はやや白味がかっていてちょっと離れてすかし気味に見ると、まるで銀のカーペットを敷き詰めたような輝きをみせる。他とはまったくちがった印象なので、遠くからでもすぐに在処がわかるのは面白い。
今日も、鷹を見つけた。その直前にツグミの群れが騒がしく移動しているのでなにかあるなと思ったのがこれだったのだ。
食物連鎖の頂点にいる王者が、悠久のヤマトの空を悠然と旋回してゆくさまはどこか感動的である。