両眼を結ぶライン

こめかみとふ視野の外なる蚊の狙ひ

今年はどういうわけか両眼を結ぶラインが狙われる。

耳たぶ、こめかみ、まぶた。どれも左右である。
人間の弱い部分を狙うと言うから、両目に衰えがきているのかもしれない。皮膚が柔らかい部分なのでかゆみが強い。ついかきむしっては傷跡を作っている。一回刺されると同じところが何日も痒いのが憎たらしい。
庭で畑で。毎日のことだからとあきらめるわけにはいかない。さあ、どうすればいいか。

モスキート退治

蚊を連れて帰還の後の阿鼻叫喚

玄関戸を閉めた瞬間気づいた。

藪蚊を呼び込んでしまったことを。
おまけに蟻も袖にもぐり込んでいたようで腕がちくちくする。
どうやら花の終わった紫陽花を剪定していたときに乗り移ったらしいのである。
それからしばらくは蚊と蟻との戦いとなった。蟻は何とかつぶせたが、問題は蚊である。元気なうちは捕まらないので弱まるのを待つ作戦。飛ぶ力が弱まったところで掃除機のバキュームで吸い込む予定だ。これ案外使えるのである。

吸血鬼

傘を持つ右手に藪蚊の来たりけり

利き手に蚊が来やがった。

左手もふさがっているのでどうにも、追い払うにも厄介だ。
ここんところ涼しい日が続いているので、蚊があまり出てこないのはありがたいが、来週あたり梅雨が明けたらどっと増えそうで、そんなことも気を重くさせる。

新兵器

ドア閉めるより早く蚊の滑り込む

蚊のシーズンがまたやってきた。

外にちょっといるだけで、露出した腕や首筋を鋭く刺してくる。
今日など、家に戻るときつきまとっていた奴を振り払おうとしたが容易に侵入を許してしまった。
一応身の回りに奴がいないと踏んでドアを開けたのだが、そのわずかな一種の隙を突かれたのである。
いったん侵入を許したが最後、今度は室内のイタチごっこが始まるのである。
ああ、ゆううつ。
だが、今年は昔より吸引力が上がった掃除機を武器にしようと考えている。うまくいけば一瞬にして仕留めることができるだろうことを期待して。

モスキート

図らずも一匹の蚊の同乗に

いよいよ蒸し暑くなってきた。

思えば、この10日ほどは暑かったが空気は乾いていたので我慢の範囲。
今日は気温は上がらずとも湿度が70%となると道理で蒸し暑いわけだ。
こうなるといよいよ蚊の季節到来である。
何の覚悟も決めないで庭に出たら、今年最初の洗礼を受けることになった。