側花雷

花に寄る蜂に親しみさえおぼへ

いろんな野菜が薹がたって今は花盛り。

とくにブロッコリーなどはスーパーに並んでいるあの大きな花雷を採ったあと、側花蕾という小さな花が節と言う節に咲くので見事なながめとなる。その美しさに顔を近づければ、名も知らない蜂が忙しそうに飛び回っている。
経験からいうと花に群がる蜂というのはこわがらなくていい。たとえ大きな蜂でもスズメバチのようでなければ。蜜を集めるのが仕事だから攻撃的でないからである。
顔のすぐそばで忙しそうに立ち働く蜂たちの羽音を聞くと、自然にすっと溶けこんでいけるようである。

今日も暑かった。日中の作業は避けた方がよさそうである。

虫動く

尻まろき蜂の動きをいつくしむ

今年は虫の出が少ないような気がする。

イチゴやレモンに来る虫も見ないし、このままでは受粉が気がかりだ。
ブルーベリーがいっぱい蕾をつけてるが、釣鐘のようにすぼんだ形なので雌しべ雄しべも中に隠れてしまい受粉はさらに難しそうだ。
ところが、今日、突然蜂特徴のうなり声がして何かと思えば、蜂がブルーベリーの鐘に体三分の一ほどを突っ込んだまましばらく出てこないのだ。
いわゆる花バチの仲間で刺す心配はまずない。お尻がまん丸いのが可愛い。近寄って、しばらく観察したが、蜜蜂のように足に花粉をつけてるようには見えない。花粉を集めると言うよりは花の蜜を吸っているようにしか見えない。
家へ入ったらシャツにカメムシがくっついていた。
ちょっとずつ虫の活動も始まったか。

藤棚

花蜂の無害もあると教へらる

春日大社万葉植物園の藤は今が盛り。

ただ最初は、その蜜を求め尻が丸くて大きな蜂がぶんぶん飛んでいて思わず腰が引けてしまう。係員から「花蜂と言って刺さないから大丈夫ですよ」と教えられ、ひとここちつく。一般には「クマバチ」と言えば分かるだろうか、それくらいの大きさ。目の前の花房のまわりを飛び回るので、お尻がまん丸でずんぐりした様子がよくわかる。
とりわけ香りの強い「麝香藤」という種がたくさんの蜂を呼び寄せていたのが印象的である。