築山の観音堂の蝉時雨
刈り込みの庭が見事な禅寺。
通常なら石庭なのだが、ここは石州流の祖と言われる片桐石州が創建した寺、慈光院である。
来月の句会会場となっているので、現地調査も兼ねて訪れたのだが、樹木の種類も多く一歩山門に入れば温度も幾分低い。ちょっと風もあるようで、堂内を風が抜けるのが涼しい。
接待の梅ジュースでさらに気分もすっきり。
このところ、毎日クマゼミが庭を飛び回っているので、いささか閉口していたが、ここでは蝉の鳴き声もどこか慎ましげで、気にはならない。
露地をめぐらせて、広い庭園を歩き回れるような趣向が懲らされているが、築山の上にはかわいい祠のような観音堂が見える。大きな木が覆っていてそこもまた涼しそうである。
実際に庭をめぐる楽しみは来月にとって置いて、今日は資料だけいただいて失礼した。