サービスに頼る

褻のものを荷にもぐらせて年逝かす

大晦日の渋滞を承知の発送である。

急な事情で帰省できなくなった子供たちにお節を送ると言う。
函のなかをのぞいてみると蜜柑やら、大根やら東京でも買えるものだが、それも親心だろう。
今年一年も家族みんな無事で過ごせた喜びを、ささやかな形にして荷物に託すのだ。

果たして、今日の明日に着くのかと思ったら、大丈夫という。
だから、クロネコヤマトは頼れる。
年末年始の特別手当をたっぷりはずんでくださいね。

今年も下手な俳句にお付き合いいただきありがとうございました。来年も体が言うことをきいて、頭が呆けないかぎり一日一日を精進していきたいと思います。
みなさん、よいお年をお迎えください。

戦後派も古稀へ

行年や焼跡派去り戦後派も

ニュース、スポーツなど今年の総括的な番組が多くなった。

わけてもしみじみとくるのが、今年鬼籍に入られた人たちのことである。
永遠の処女と言われた女優、一言居士の塩爺はおろか焼け跡闇市派の代表みたいなひとも身罷るようになり、戦後派である同級生もその列に加わるようになった。

戦後70年と言われた年だった。
90歳以上なら大正以前の人。
昭和の人の訃報が増えてくるのも当たり前ということだろう。