ありがたや国宝三体観月会
唐招提寺で月を見てきた
仲秋の名月の今日、観月讃仏会が行われ御影堂で献茶の儀式を参観。蝋燭2本の灯だけがゆらぐお堂で物音ひとつもせず黙々と進んでゆく。観衆が多いので式はよく見えないものの、一服目は和上に、二服目は月に捧げられたことは分かった。
やがて献茶が終わる7時頃東の空、松林の間から月が昇ってきてここかしこから歓声があがる。
真円に近い名月はこのあと、8年後にしか見られないらしいが、近視乱視に老眼が加わった眼にはどうみても真円に近いようには見えない。しかし、空気が澄んでいるせいかクリアによく見える。いつもの年ならこの頃は秋雨前線のせいでなかなかお目にかかれないことが多いが、今年は久しぶりに文字通り「名月」となった。
また、今夜は拝観料無料で、金堂の国宝三体も夜間に特別ご開帳。柔らかい照明に照らされた盧舎那仏さま、薬師如来さま、千手観音さんが外目にもくっきり見えた。