著重ねて龍角散に口ごもる
咳がやまぬようになってもう10日くらいになるだろうか。
このままでは気管支炎につながりかねないので何とか押さえなくてはならない。
そこで何年ぶりかに龍角散を買ってきてもらった。昔ながらの粉薬。これを付属する小さなスプーンで口の中に放り込むのだが、この粉末が見事なくらい細かくてへたにもの言うと飛び出しそうである。そこですべてが溶けいるまではじっと我慢の一分ほど。ここで咳き込もうならとんでもないことになる。
あまにがい、生薬独特の香りが鼻をぬけてじつにさわやかになるものの、溶けたばかりの薬はほろ苦くもあり、水一杯ほしくなるところをぐっと我慢。
薬効あってか、夕方にひどくなっていた咳が今日はやや楽である。
むかしながらの龍角散。今も愛されるわけである。