祇園祭

山鉾の雨粒はじく車軸かな
鉾の名を染め抜くシャツの漢ぶり
鉾の穂の曇天突いて雨と化す
山鉾の月つきぬけて雨の宵

初めて本部吟行句会に参加した。

毎月の吟行句会をよんどころなく欠席して穴埋めのつもりも半分あったのだが、やはり今日の吟行「祇園祭風情」には引かれるものがあったからだ。
ニュースで宵祭が流されるたび、暑くて人ばっかりの祭など行く勇気もなかったのが、準備模様、しかも昼間ならゆとりあるだろうと思ったのが大間違い。日曜日とあってお昼頃からの人出はいやましに増し、もう二度と来ることはないだろうと思うほど。

出句はいつもより多い7句。なにしろ歴史ある祭であるし、その歴史、謂われなど門外漢にとっては気安く詠んではいけないようにも感じて、とても3時間程度では消化しきれない。
そういう意味では、時間をかけて読み直したい句材ではあった。