長き夜に知る爺のマナーかな
今頃の若い者は、などとはとても言えない。
老人、特に爺の公衆マナーが極端に悪くなっているのではないか。
たとえば携帯電話の使い方。病院では所定の場所でと書かれているのに、大部屋のベッドから平気で外へかける人がいるかと思えば、深夜にもかかわらず操作音を消さないでピッポポッパする猛者もいる。病院だから痛みからくるうめきとか、咳とか、そういったものはお互い様で我慢できるが、自制すればみんな快適に過ごせるはずのマナー、実際には「周囲への思いやり」というものが欠如してしまっている。
年寄りには熟年という年相応の老成したイメージがあるが、実際にはとても到達し得ないほど遠くて、自分だけのことしか考えられない粗野をさらす人のなんと多いことか。
携帯電話に限っていえば、急速なITツールの登場・発展によってその使い方のマナー形成が間に合わなかったという側面があるが、人の粗野さというのはその人の教養レベルを表すものだけに、そういう人を生んだ世の爛れなのかもしれない。
今日無事に退院できました。みなさんの励ましに助けられブログ中断することなく続けられました。ありがとうございました。