老害

長き夜に知る爺のマナーかな

今頃の若い者は、などとはとても言えない。

老人、特に爺の公衆マナーが極端に悪くなっているのではないか。
たとえば携帯電話の使い方。病院では所定の場所でと書かれているのに、大部屋のベッドから平気で外へかける人がいるかと思えば、深夜にもかかわらず操作音を消さないでピッポポッパする猛者もいる。病院だから痛みからくるうめきとか、咳とか、そういったものはお互い様で我慢できるが、自制すればみんな快適に過ごせるはずのマナー、実際には「周囲への思いやり」というものが欠如してしまっている。
年寄りには熟年という年相応の老成したイメージがあるが、実際にはとても到達し得ないほど遠くて、自分だけのことしか考えられない粗野をさらす人のなんと多いことか。
携帯電話に限っていえば、急速なITツールの登場・発展によってその使い方のマナー形成が間に合わなかったという側面があるが、人の粗野さというのはその人の教養レベルを表すものだけに、そういう人を生んだ世の爛れなのかもしれない。

今日無事に退院できました。みなさんの励ましに助けられブログ中断することなく続けられました。ありがとうございました。

選局

長き夜にアナログラヂオを聞いている

その昔、通勤用にと買ったポケットラヂオは今でも健在である。
選局はダイアルで、微妙なタッチが求められる。
ベストな位置を探るのだが、これかな、いやもう少し、とちょっとでも欲張るとたちまち雑音箱と化す。

テレビ塔の並ぶ生駒山麓にあるせいなのかどうかAM放送は割合よく拾ってくれるのだが、FM放送はどうやってもNHK以外には1局しか入らない。
ようやく、今日比較的最新のオーディオ・コンポのセッティングが終わり確かめてみたがやっぱり2局だけだった。
おそらく大阪や神戸では何局もあると思われるが、そういう電波は拾えないのだろうか。
そういえばテレビでも、NHK総合テレビは奈良県向け(CH1)とその他関西府県向け(CH3)と別チャンネルになっているのも不思議だ。
新参者にとってはCH1でローカルなニュースは歓迎だが、すぐ隣の大阪や、神戸、京都のニュースが見られないのはなんとなく寂しい気がする。おかげで、ローカルの放送時間帯ではCH1とCH3をひっきりなしに往復するはめになる。
奈良県はかの有名な関西広域連合にも参加してないし、関西とはいってもどこか独立独歩の道を歩いているらしい。
県内に入るルートも限られているので、災害時などはたして誰が駆けつけてくれるんだろうかとか、余計な心配までしている。