寒い朝

焼場へとつづく車列の雪時雨

朝のうちに珍しく雪が降った。

しっかりとした粒で帽子や衣服の肩を弾けながら落ちてゆく。見上げると一団の黒い雲が今しも頭上を覆っていて、おそらく30分ほどもたてば過ぎゆく時雨だと思える。
予報には雨も雪もなかったので、部屋からは山を越えてくる風花くらいに思っていたのだが、出かけるとなるとしだいに本格的な降りになる。
どうりで今朝は寒いはずだと首をすぼめるのであった。