風無くば陸のクリオネ雪蛍
絮のように目の前を流れていった。
最初は埃かとおもうほどの数で、それは綿虫だった。
綿虫を観察しようと思えば風の日は難しい。それこそ無風、それも夕日が低く差す時間帯がいい。青白く透けて、それはまるで海のクリオネのように優雅に舞うのを目にすることができる。
一陣の風でもふけば、それこそさっと攫われるようにどこかへ姿を消してしまう。今日はその瞬間に立ち会ったわけだ。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
風無くば陸のクリオネ雪蛍
絮のように目の前を流れていった。
最初は埃かとおもうほどの数で、それは綿虫だった。
綿虫を観察しようと思えば風の日は難しい。それこそ無風、それも夕日が低く差す時間帯がいい。青白く透けて、それはまるで海のクリオネのように優雅に舞うのを目にすることができる。
一陣の風でもふけば、それこそさっと攫われるようにどこかへ姿を消してしまう。今日はその瞬間に立ち会ったわけだ。
二重窓挟んで吾と雪蛍
今年最初の綿虫を見た。
朝、いつも通り猫たちのブラッシングをしていると、窓の外をふわふわ行き来している。
雨が止んでも雲が厚く、どんよりとした日のせいか、今日はもっぱら低いところを浮遊しているようだ。
目をこらすと、一匹だけなく何匹かいるようだ。
外へ出てみても気温せいぜい13度しか上がらないくらい低い。
いよいよ冬の感を強くする朝だった。