霜枯れて零余子の蔓のぶうらぶら
一夜で見違えるほどの萎れようである。
顕著なのは馬鈴薯の葉。萎れたうえに先端が真っ黒である。
こうなるともう薯の成長は見切って掘ることにした。
暖かい日が続いたせいか形はもうひとつ小さいようである。それでも、何ヶ月かは食べられるくらいのものは穫れた。
おなじ薯でも自然薯を栽培しておられる区画もある。こちらも今が収穫期で、穫るには小さすぎて残されたままの零余子が、枯れかけた蔓に風で震えている。
菜園では少しでも体の動きを止めるとすぐに寒くなるように、いよいよ冬ざれてきた。