運動会のおやつと言えば

初物を下げていただく青蜜柑

今年の蜜柑は甘い。

10月の蜜柑というと運動会のおやつという記憶があって、それら初期に出回る蜜柑にはさらにまた酸っぱさを伴うイメージがある。
だから、あんまりこの時期の蜜柑は好きではないのだけれど、まずはいただいたものを仏壇にそなえ、お残りの皮をむいてビックリ。実に甘いのだ。しかも、正月の蜜柑と違って甘さに上品さが加わっている。
この甘さなら一度に何個もいただけそうで、あっという間に果物皿が空になってしまった。

蜜柑を盛る

青蜜柑でまわるころに逝きしこと

出回り始めの蜜柑の青いこと。

香りがよくて冬の甘い蜜柑より好きだというファンも多いだろうが、小さい頃から食べつけてないせいか自身はあまり美味しいとは思わない。
秋の遠足ないし運動会のおやつの定番だったようだが、貧乏だったうちではそんな時でさえ滅多に口にのぼるものではなかったからかもしれない。

数日前から仏前に盛られた青蜜柑をみながら、最後は蜜柑はおろか一滴の水さえ飲めないではかなくなってしまった人のことを思い出すのだった。