対馬海流に乗って

対馬逐ひ隠岐ををひたる飛魚(あご)の皿

米子沖にはもう到達したのだろうか。

飛び魚は初夏から夏にかけて南から日本海流、対馬海流に沿って北上するらしいので、米子の友人・H君が今日食べたというアゴのカツカレーは旬のものだったにちがいない。飛び魚といえば、クサヤなど干物のイメージが強いが、生をすりつぶしてカツカレーにしたものとは一体どんな味がするのだろうか。
昔、塩焼きを食ったという記憶がおぼろにある。旬で新鮮なものならば刺身でもいけるのではないか。掲句はそんな期待から、対馬海流にのって日本海に顔を出した「飛魚の皿」をイメージしたもの。