共有体験

うららかや今だから言ふ裏話

人間関係が深まったからこそ話せることがある。

「実は、あの時。。。。。」
というたぐいのうちわけ話もそのひとつ。
ただ、笑い話で済ませる場合はいいが、ぶちまけ話もほどほどにしておかないと良好な関係を壊しかねないこともあるので要注意だが。
この「あはは」と笑い捨てられることがキモで、旧知の仲とはいえ自尊心を傷つけたり、心の深い傷に塩をぬるようなものはタブーでできるだけ軽い話題が無難である。
いまだから笑える話に花が咲けば場も和み、めでたしめでたし。共有体験こそ友情の鍵なのであるから。

モチーフは塼仏

麗かやおはす脇侍の六頭身

三尊石仏さんのうち薬師如来とされる仏さんは椅子にかけた座像である。

一方、脇侍の両肩侍像は立っておられて、六頭身のせいかどうかどっしりと見える。加えて、三体とも大変柔和な表情をしておられるのが白鳳彫刻の特徴だそうだ。
平面な石板に彫られた像なのにこのように立体的に見えるのは、さまざまな工夫が随所に施されているためで、モチーフとしては飛鳥の「橘寺」の塼仏に酷似しているという説明があったが、私にはむしろそっくりのように見えて、この塼仏をモデルに彫られたものではないだろうかと思えるのである。

諸葛菜の里

歌人の眠る丘へと諸葛菜

奥津城の標しならんや諸葛菜

集落の北側、現地で通称「奥の谷」と呼ばれる舒明天皇陵や鏡王女の墓があるエリア入り口で諸葛菜の花が咲いていた。