雪の予報

山眠りにつくとき風黙らする

ようやく眠りについたような気がする。

先ごろまで山の紅葉の気配も徐々に褪せつつあったが、今日あたりは枯れ色に落ち着いてすっかり冬山らしくなっている。
風もなく空は薄曇り。山が静かに長い眠りにつくには絶好のコンディションである。
赤ん坊を寝かすように、そっと、そっと。
空気は冷たいが、山膚が澄んでよく見える。
今夜から雨となり、明日の夜はいよいよ雪が降るという。それを予感するかのように山は眠りについた。

“雪の予報” への4件の返信

  1. 太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
    次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

    1. ああ、まったく。この詩のような世界になりそうですね。今朝は曇だけれど嵐の前の意外な暖かさ。
      さて、盆地に久しぶりの雪は降るでしょうか。

  2. 山眠りにつくとき風黙らする

    コメントの、”風もなく空は薄曇り。山が静かに長い眠りにつくには絶好のコンディションである。” が、好いですねぇ。静かに静かに山枯れが進むとき、「山が眠ろうとしている」なんて思います。 ん?、突然ですが、大映映画の大魔神まで思い出しました。

    1. いつの間にか寝ているというのがいつもの感じですが、今年ほど眠った瞬間を感じた年はありませんでした。たった一日で山が枯れたのです。ながらく雑木山の紅葉を遠くに近くに楽しんでいましたが、一気に景色が変わりました。この寒波のなせる業かも知れません。

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