短い旅

わにの海跳んで終りの神の旅

風が強くなって逆波、白波が出ることを兎が跳ぶと言う。

因幡の白兎は、鰐をだまして海を渡ろうとしたが、途中でばれて皮を剥かれてしまい、大国主命に救われる。
この話を知っている人なら、隠岐の島に向かう海に白波が立つと、まさに兎が海を渡るようにも思えて、ここは鰐が棲息する海なのだと教えられても少しもおかしくは思わないだろう。

隠岐の島の神々は、八百万の神の中でも旅程が短くてつまらないと思うだろうか。

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