さっぱりする話

蒸タオルされてうつつの春隣
部屋に綱打つ日さだまり春隣
真新しき明け荷三つの春隣
房総へフェリーそろりと春隣

毎日「寒」の句ばかり続くので気分転換。

一足早く春を呼んでしまおう。
というわけで、散髪屋でさっぱりする話。
最近は千円カットなる店が増えたが、シャンプー、ひげ剃りのサービスはなく、ほんとにカットするだけの店だ。
シャンプーがないというのはほんとに困りもので、細かい切りくずが首筋などから入った日にはかゆくてたまらない。
やはり散髪屋となると、たとえ子供でも耳の周囲、首筋、額の生え際、眉毛まわりなどはちゃんと剃刀を当てるのが普通だったし、シャンプーも丁寧に二回してくれるのが普通であった。
窓から暖かい日差しも入って、暖房がよく効いている上に、湯を沸かしたりタオルを蒸す蒸気もあって湿度も充分とくれば、そこはまるで温室である。蒸しタオルされてしばらく放置されてる、ほんの短い間にもすぐに睡魔がおそってきて、あとは半分眠ったまま顔を剃られている。終わってさあと椅子を起こされても、そのあとのシャンプーの気持ちよさが続きまだまだ魔術は覚めない。
関西ではシャンプーの最後はさあと顔を自分で洗うように促されるが、ここらあたりでようやく頭がすっきりしてくるという次第だ。

横綱昇進伝達式と口上。田子の浦部屋にはもう春が来たようです。

“さっぱりする話” への6件の返信

  1. さっぱりする話を探してみたのですがさっぱり見つかりません。

    スロー出世の新横綱の飾り気のない口上、良かったです。
    春場所が楽しみですね。

    1. 今日誕生日を迎えました。身辺「きれいさっぱり」といきたいですが、あれこれ未練たらたらで覚悟はさだまりません。迷いつつ、それも楽しみにしなければ、ね。
      昨日役所から古稀のお祝いが届きました。乏しい財政事情からの支出は大変ですがありがたくいただくことにしましょう。

  2. お誕生日おめでとうございます。
    古稀、節目ですね。役所も粋なプレゼントをするものですね。

    ますます俳句に磨きがかかりますように!!

    1. 各所で古稀祝いを止める動きがあるなかで、税金もたいして払ってないのに申し訳ないような。
      どんだけお爺さんというような歳ですが、本人はそんなに老けてはいないと思ってるのが可笑しいですね。

  3. ハッピー古稀バースデイ! 大寒の時のお生まれでしたか。ピシッとしまってる筈ですね。私は3月5日啓蟄、ふらふら這い出る感じでしょうか。大台に突入ですが更なる大台を目指して元気にがんばりましょう。

    1. ありがとう。今朝の水道管のように凍りついた頭ですが、日がのぼると霜解けのずるずる頭になりまして。
      限界を感じつつもいい句を授かるように、五千句を目指します。

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