持山に笹子すみなす旧家かな
このあたりの旧家の前山の紅葉が素晴らしい。
目前に朝に夕に目紅葉山を独り占めして眺められるのだから、最高のぜいたくというものだろう。
今日は町内の坂をぶらり散歩していたら、笹子がその前山の藪を渉っていた。当然屋敷の人たちも毎日その声を間近に聞いているにちがいない。
まさに風流を絵に描いたような暮らしだが、そんなものとは縁遠い暮らしのものには、たまに横を通らせてもらいちょっとだけ耳を喜ばせることがささやかな福音である。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
持山に笹子すみなす旧家かな
このあたりの旧家の前山の紅葉が素晴らしい。
目前に朝に夕に目紅葉山を独り占めして眺められるのだから、最高のぜいたくというものだろう。
今日は町内の坂をぶらり散歩していたら、笹子がその前山の藪を渉っていた。当然屋敷の人たちも毎日その声を間近に聞いているにちがいない。
まさに風流を絵に描いたような暮らしだが、そんなものとは縁遠い暮らしのものには、たまに横を通らせてもらいちょっとだけ耳を喜ばせることがささやかな福音である。
持たざる者はせめて借景で楽しませてもらいましょう。
別に賃料も鑑賞代も取られません。
管理する手間も費用もゼロ、気楽で良しとしましょうよ・・・
このあたりの風景で、この一画だけぽっかり浮いたように紅葉山が目に飛び込んできます。
対岸の町から見れば、よりくっきり分かるはず。
春は春で、山桜が明るくともる山でもあります。
宮座十人衆の筆頭格の家で、周囲は分家だらけ。
持山に笹子すみなす旧家かな
無知をさらけ出すようですが、ほだかさんの『一日1句』には
読めない漢字、意味の分からない言葉が しょっちゅう 出てきます。
(それを解き明かす(?)のが 楽しいのでもありますが)
この句の「笹子」??? → “まだ整わない鳴き方をしている、
冬のうぐいす”と 知りました。
となると、この句の画像は、枯れた冬に見る、ほんらい春に輝く
うぐいすが わざわざ、ひなびた旧家に住み着いている、となり、
これは「仙境」の 世界ですね。
笹子が鳴くのを「笹鳴き」といい、「ちゃっちゃっ、ちゃっちゃっ」と聞こえます。年が明けると早いときには二月末頃から、下手な「ホケキョ」が始まります。
仙境は信貴参道に沿う斜面にあって、いろんな鳥も來て。
奥には古刹が隣接し、そこには樹齢何百年かの大枝垂れ桜が。春は春、秋は秋の趣。
春には持山の竹林の筍を掘り、秋にはかつて松茸も採ったとか。
いやはや。