新しき落葉のはなつ匂ひやな
枝ぐるみ落葉を敷けるくぬぎかな
木の周りの広い範囲に落葉が積もっている。
なかには枝ごと落ちて、どれもまだ新しい落葉。誰も踏んだ跡がないところに踏み入れば、そこは「新しく」落ちた葉っぱたちの匂いがたちこめて、これもちょっとした森林浴だなあと思う。
欅の大木も広い範囲に落葉を散らしているが、葉の大きさ、厚さ、固さなどにおいて櫟のほうがまさっているのでボリューム感があって、いつの間にか落ち葉のふとんを踏むのを楽しんでいた。
今日あたりは楢の木の黄葉が目立ってきれいになってきたと思った。雑木にもいろいろあって、みな美しい。
昨日から田舎へ、例のモミジが無性に気になって・・・
朝もやの中を獣道のような雑木林へ、山の持ち主は不明であるが道端にひっそりと佇んでいるか細いモミジ。
早朝はちょっと怖いような雰囲気です。
見つかりました、印はしてなくても一目でわかります。
モミジの種類は判りませんが葉っぱは普通のよりもずっと細かくて可憐です。
鬱蒼とした林なので日当たりが良くないせいかまだ緑色が勝っていました。
数本手折り持ち帰りました。
早速瓶に投げいれ小ぶりの彩鮮やかなのは芒と合わせたら晩秋の趣本番。
それにしても何という暖かさでしょう、窓を開け放ち陽は燦燦と降り注ぎじっとしていても汗ばむほどです。
機能に比べてびっくりするほど落葉が積もっているところがあってどんどん冬が深まってゆくようです。
投入れの紅葉は間違いなく部屋を引き締めたことでしょう。
無雑作に見す投げ入れの紅葉かな