トウカエデ

温かき雨夜の音に冬立ちぬ

意外に温かい雨である。

暦では今日から冬と言うことになるが、町は今紅葉の盛りで息をのむような美しさである。このような街の紅葉が素晴らしい年は何年ぶりであろうか。
とくに、唐楓と言うのだろうか、これが奈良の街路樹に多く使われており、紅葉時のいまだ緑の混じる時期が最も鮮やかで目を引く。
築40年くらいたったと思われる大きな団地では、これに紅葉や桜や花水木が加わって遠くに行かずとも楽しめる。

“トウカエデ” への4件の返信

  1. コロナ、コロナで明け暮れているうちにもう立冬ですか。
    この一年特別な速さで過ぎていったような気がします。

    トウカエデ、映像を見ましたが素敵な秋色ですね。
    特に緑、黄、オレンジ、赤が微妙に入り交じったものは抜群の美しさでした。

    1. 最近は街路樹も紅葉の時期を待たずどんどん刈り込まれるのが寂しいですが、たまに残されたものを見ますと緑と赤のコントラストが強烈なのに圧倒されます。
      あと、奈良には何と言っても南京櫨。東大寺周辺の紅葉は見事ですよ。

  2. 温かき雨夜の音に冬立ちぬ

    好い句ですねぇ。
    雨の音って、暴風雨でも、大好きです。
    マンションでも、雨が降り始めると、雑音が消え、雨の音が聴こえてきます。温かい雨が冬を呼び寄せるなんて、ちょっと矛盾がありそうで、それでいて、この時期、実感しますね。

    1. 温かくて冬とは思えないけど、暦ではいよいよ冬に入ったんだと。そんな気持ちで詠んだものです。
      これからの雨と言えば、当地は時雨。寒気が降りてくると部分的に雨雲が発生して遠くからでも時雨が通過してゆくのをよく見ます。とくに生駒越えで奈良市内へ、葛城越えで飛鳥へ向けて雨柱が走るのをよく見ます。関東ではこのような降り方はあまり見ませんね。
      京都のご出身だから、よくご存じだと思います。

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