隠沼の影を濃くして浮寝かな
鴨にも静かな正月である。
いつもなら冬休み、正月休みには家族連れが押し寄せる公園も餌をばらまく人もおらず、めいめい固まっては昼寝中。
さらに、一日中日が当たらぬ沼にも、よくもあんなに寒々としたところがいいもんだと感心してしまうくらい、不思議にも毎年鴨が渡ってきては春まで過ごすグループがいる。障害物があるほうが外敵から身を守るには適しているかもしれない。
今年は鴨の種類が少ないのが気がかりだが、他にいいところがあるやもしれず、彼らなりになんとかやっているのだろう。
鴨の姿を見なくなって久しい。
きっといつもの場所にはちゃんと渡っているのだろう。
とにかく生き物の姿を見かけないのは自身が動かない証拠だろう。
そんな中、先日メジロに似た鳥が駐車場にいて驚いた。
スズメやカラス以外見かけないのに珍しいこともあるもんだと思いうれしくなった。
気象庁は今まで鳥などの行動を調べて公表していましたが、止めたそうです。とりわけ日本人というのは文字通り花鳥風月の移りように季節を感じるわけですが、これからはそういう現象を認めるのは「自己責任」「自助」でやれと言ってるようなものです。
季節の移ろいを体で感じるためには自ら外へ出よということで、健康にはまことにいいことなのでしょう。