西高東低に

日曜版に爪剪る音の冬ぬくし

風もなく穏やかな日であった。

平年より温かいという日が五日ほど続いたがそれも今日で終わり。
明日の雨のあとに大陸の寒気がもぐり込んでくるらしい。いわゆる西高東低の典型的な冬日となりそうである。
今年最後となるであろう温かい日差しを浴びながら爪を切る。

“西高東低に” への4件の返信

  1. 昨日からの帰省は本当にグッドタイミング。
    昨日は冷房、今朝は暖房と夏冬同居で車を走らせた。
    こんな帰省も残す所、数回となりつつある。
       解体の日近づきし古家にて郷愁募りて涙せきあぐ

    1. 存在し暮らしのあった家がなくなるというのは故郷を失うような気さえするものかもしれないですね。福島原発事故で流民同様となった人々の思いに重なります。
      私はもともとふるさとと呼べるような心の拠り所というものがないので、どこにいようと気にはなりません。40年住み馴れた東京を簡単に捨てられたのもそういうところから来ていると思います。だから、ときどき根無し草だと思うときがあります。だけど寂しくはありません。今のここにあることがすべてです。

  2. 日曜版に爪剪る音の冬ぬくし

    満ち足りた日常感あふれる一句ですね。
    充実した日々が伝わってきます。
     住まいに対する思い入れは人それぞれですね。7回の転勤・転居に3度の単身赴任を加えると10回も転居を繰り返したことになります。
    それでも今なお本籍を置く、故郷三重は別格です。
    「ふるさとの山に向かいていうことなし」の心境です。

    1. 故郷があるのはいいですね。小さいときから各地を転々とし、両親もまた終生自分の家を持てずころころと移っていたので、結局「実家」と呼べるところがありません。強いてあげれば両親の実家の熊野の山奥、夏など数回しか訪れていませんが山河での思い出がいっぱい詰まった場所です。
      そことも今は疎遠になって思い出のなかの熊野です。

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