けふの業なして和みの花柊
玄関に入ろうとして甘い匂いに足が止まる。
柊の花がさかりを迎えている。
金木犀とはまた違う柊独特の甘い香りである。汗をかくほど歩いてきた身には何かほっとする香りである。
越してきて10年、途中整形したものの今では二メートルほどにまで伸びてまわりを圧するようにもなってきた。次の春にでも二回目の整形をしなければと思う。
フェンスに隙間があって道路からの侵入を防ぐ目的で植えたものだが、いまでは十分その役割を果たしていると言えよう。なにしろ葉の縁の棘が強烈でひとを寄せつけないくらいなのである。葉が枯れて落ちればなお硬さを増して跣足ではとても歩けないくらいになる。庭に出入りするみぃーちゃんにとっては大敵なのである。これも剪定の時に丁寧に拾ってやる必要がある。
統一感のない庭に柊が隠れるように植わっているのであまり目立たないがもうそんな季節なのですね。
今日はコロナ禍で一年余延期になったベルリンフィルの首席奏者によるピアノ五重奏の演奏を堪能した。
以前に比べクラシックに縁する機会は減ってしまったがやはり生の演奏には魅かれる。私にとっては至福の時間である。
ご姉弟そろって芸術家族のようですね。
ある意味アートは宗教に通じるものがあるのではないかと思えてきます。「よりどころ」。「帰依」することから始まる心の安寧が得られる。
私は自然の声に耳を傾け、「造化の妙」を詠んでいければと願っております。