疎林

とがりゆくものに鉄塔大冬木

櫟が通るたびに葉を落として日々裸になって行く・

同時に梢が空に向けくっきりと突き刺すように樹形がとがりゆく。
さらに顔を上げれば高圧線の鉄塔が高く聳えているのが見える。
その奥には信貴山の雄峰が控えていて、その頂上あたりも木立がすっかり葉を落として冬木立の疎林のように空が透けているのが分かる。
この櫟が裸木になるのも近い。
雪が降るかもというのでどこへも行かぬつもりだったが、今日はとうとう何も降らなかった。

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