床屋嫌ひの髪をのぞかせ冬帽子
はち張りの七難隠す冬帽子
何年も同じ帽子をかぶっている。
形がよくて気に入ってるわけでもないのだが、耳まですっぽり包み込んでくれるのが暖かくてもう十年以上の愛用品である。とくにここ数日は身が切れるように風が冷たいので必需品である。
若い頃から帽子はわりと好きなほうで、一時はハンチングを愛用してもいたことがある。夏でも冬でも必ずと言っていいくらい帽子をかぶる。逆に、この寒空や酷暑でやや薄くなりかけたひとが無帽でいたりするのをみたりすると大丈夫なのと心配してしまう。
帽子は暑さ寒さから頭を守ってくれるだけでなく、ものにぶつけたりして傷つくことも防いでくれる。気候が極端に触れるようになった昨今は積極的に着用して身を守りたいものである。
床屋嫌ひの髪をのぞかせ冬帽子
この時期らしい一句に仕上がりましたね。
寒い時期の散髪、足が向きません。
髪が無いながらも、一年の総仕上げ。やっぱりスッキリしたいものです。
「はち張り」なんていうんですね。この年になるまで知りませんでした。
いずれにしても冬帽子様々の今日この頃、益々の筆の冴えに感服です。
「でこっぱち」とか言いますね。頭のことを「鉢」とも言います。「絶壁」とかいうのもありますが、頭の形や髪の癖などを隠すにも帽子は便利です。