無い物ねだり

冬晴をはさみ三度の昏き雲

晴れたかと思うと全面曇になったり。

今日は何度もその繰り返しがあって決していい天気とは言えなかった。
関東のように晴れとなったら終日晴れて雲が流れても白い雲なので基本的に明るい。
反して盆地は青空にも黒い雲が垂れ込める日が多く、すかっとした冬晴というのは滅多にお目にかかることがなく気持ちもどうしても沈みがちになる。
関東の冬空恋しだが、無い物ねだりというものだろう。

“無い物ねだり” への2件の返信

  1. 二日連続で暖かな日でした。
    冬の太陽は有難いです、空が暗いと気分も沈みがちになります。

    「八木義徳」全集初めほとんど読み終えました。
    この歳になってこそ心にすとんと落ちしみじみ味わえる小説でした。
    若いころではこうはいかなかったかも知れません。
    この作家は出生と故郷が大きな柱になっているように思えました。
    生まれ育った風土や自然環境が大きく人間形成に影響しているようにも感じられます。
    若い時にこのような作家との出会いがあったことは財産ですね。

  2. 会うたびに心洗われる人とはこういう人をいうのかなと思います。何の衒いも嘘偽りもなく、それこそ愚直を貫いた人。ですから最後の文人と呼ばれるのかもしれません。
    どんな人の言うことも真摯に聞くという姿勢に、いつしかこちらから心開かれる思いでした。
    八木作品を気にいっていただいてほんとうによかった。
    原点は出生にあるのはおっしゃる通りです。それから北海道に生まれたこともある意味劣等感というか、日本古来の文化に対する憧憬もあったようです。私が三重出身だというと、しみじみ「それはいいところで過ごされた。僕は日本文化の中心から離れたところに生まれ育ったので本当の日本文学は畫けないんですよ」ともらされたことは今でも頭をはなれません。川端や谷崎など中央で活躍した作家たちが頭にあったのかもしれません。

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