霜置いて大地曇らす靄の朝
予報は晴れなのにのっけから曇り空である。
晴れたらやることがたくさんあるので手ぐすね引いていたら当てが外れた格好だ。
ただ、ベランダで洗濯物を広げていたらこの薄曇りは靄であるらしいことに気がついた。
洗濯をあきらめていた大物を洗う日が来たと急いで二回目の洗濯機を回す。
案の定10時頃になると靄がはれて青空が見えてきた。おまけに久しぶりに外は温かい。
地元写真家によると、この日は盆地の底を雲が覆う、いわゆる雲海が見られたと発信していた。
季語は霜で冬だが、靄晴の春の日であった。
この辺では靄は滅多に見られません。
何年か前、季節は忘れましたが散歩の途中、川底から靄が立ち込めている幻想的な光景を見たことがあります。
昨日今日、割と日中は穏やかな陽射しに恵まれています。
洗濯日和も今日まで、明日からまた寒くなるとか。
お洗濯、お疲れ様!!
「けあらし」という現象ですね。朝ドラで気仙沼が有名になりました。検索すると:
『気象用語では「蒸気霧」といいます。 その名の通り、冷え込みが厳しい冬の早朝から午前の間、水面に白く立ち上る霧が湯気のように見える現象のことです。 けあらしの発生条件は、夜間の気温が放射冷却によって冷やされ、翌朝の天気が快晴であること。』
要するに水温の方が高ければ発生する可能性があるということです。
一変して今日はまた寒い日が戻ってきました。
水上に生まれし靄が急に増し忽ち川面覆い尽くせり
この歌は私の友人が詠み新聞の歌壇に掲載されました。
文字通り気嵐の歌ですね。
霞(春)と霧(秋)は同じもの。
霧や霞は目の前の物まで覆い包まれるものですが、対して靄は近くは見えるが遠くがかすんでいるものという区別があります。ですから、気嵐は靄の一種ですね。