昼の月

柏木の古葉さやさやと寒木立

久しぶりに飛鳥へ足を延ばした。

橿原に用件があるついでに回り道しただけだが、それでも久の飛鳥の冬は身がきりりと締まるような寒さだった。
冬木立はいよいよ春に備へて冬芽もしかと確かめられたし、古木の凜とした佇まいには多武峰にのぼった真っ青な昼空の下弦の月が冴え冴えとして趣を添えていた。

老梅はあまねき光まとひゐて

飛鳥に寄った目的は梅の探索であったが、意外に梅は少なかった。かぎられた時間のせいもあるが万葉文化館ならまずあるに違いないとふんでようやく二、三本見つけることができた。
プロの養生もあってなかなかの枝振りである。どの枝にもうまく光が行き渡るように手入れされている。

“昼の月” への2件の返信

  1. 目に浮かぶような飛鳥の冬景色ですね。
    先日田舎へ行ったのにすっかり梅の事は忘れていました。

       老梅はあまねき光まとひゐて   素敵な句です。
    今年は寒さもあって梅の咲き具合はどんな具合でしょう?

    無粋で恐縮ですが50数年ぶりに足の指がしもやけになってしまいました。

    1. 梅はいったん咲いたもののその後の寒波で後塵の蕾はまだ固いままのようでした。しばらく足踏みですね。
      しもやけはできませんが、指先の罅がひどくなってきました。油脂分がすぐに脱けてしまう体質のようで毎晩手足には保湿クリームを塗ってます。

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