黄の蒲団

銀杏散る宗教都市の道また道

天理市に迷い込んだ。

どこを走っても似たような独特の建物がいくつもあって、はてここはどこなのか、いつも異郷に来たような錯覚にとらわれる。
天理市はいうまでもなく天理教本部のある街だが、教団の他、大学校舎、宿坊、どれをとってもみな大きな敷地や建物で一見しただけでは見分けがつかないほどである。このうちのどれかが市役所であろうが一見さんにはまったく区別がつかない。
しかし、石の上神社に行ったときとか何度か通過しているが、まさにこの季節に訪れると奇跡のような景色に酔い痴れてしまうのである。街路樹の多くが銀杏でこれが一斉に紅葉し、散ればまた道路、舗道一面が黄色一色に染まる、まるで黄色の蒲団にくるまれたような暖かささえ感じられるのである。
今日は黄落のピークが過ぎた感があったが、それでも十分に楽しませてくれた。

“黄の蒲団” への2件の返信

  1. イチョウの黄葉は結構ながもちして目を楽しませてくれますね。
    まさにタイトル通り黄色の布団を敷き詰めたようです。

    今日、お習字のお稽古で来春の作品展のテーマが発表されました。
    「中島敦を知ろう」です。
    結社の代表は中島敦がお好きなようでここ10年の間では三回目のテーマになります。
    最初は「山月記」二回目は「李陵」今回は作家そのものに迫る題材で書にするのはかなり難しいかな?
    今年の白川静も苦労しましたが今模索中です。

    1. 中島敦は読んだことのない作家です。独特の世界観をもった作品が多かったようですが。新しい分野に挑戦するのもいい刺激でしょう。がんばってください。

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