初場所を話題に髪切る鋏かな
老人が理髪店まで息子(と思われる)の車で送られてきた。
亭主がいろいろ話しかけて分かったことだが、御年99歳、間もなく100歳だと言われる。兄弟は皆死んで残ったのはとうとう自分一人だということ、最近の相撲は全然見なくなったこと、その理由は外人力士ばかりふえてちっとも面白くなくなったこと、むしろ三月が待ち遠しいこと、甲子園やらプロ野球やら野球が始まるからだということ、それまではじっと我慢だと話し込んでいるうちに息子さんが迎えに来てくれた。
椅子からしっかり立ち上がり、ドアの外へも誰の手も借りず出て行かれた。
今年の野球をフルシーズン楽しまれること間違いない。
まあ!!何と心身ともにお達者なお爺様、羨ましいですね~
ちゃんと趣味を楽しんでいらっしゃるようです。
床屋さんと言うのは情報の発信地でもあり収集地でもありますもの。
こういうお爺様って呆けないのでしょうね。
確かに、床屋さんは昔から情報センターでした。この亭主のようにうまくお客さんから話を聞き出しては、知らずのうちにマーケティング大家となってゆくんだろうな。
99才でしっかり歩けるとは大したものですね。また相撲や野球にもこだわりをお持ちのようで、頭の方も健康そうでまだまだ生けそうですね。
小生も今朝は床屋にいってきました。お話の通り、床屋の主人もお話し好きで、話しながら実に器用に鋏を操り、いい仕事をしてくれます。
こちらもつられて話に夢中になり、あっと言う間に散髪が終了となります。
確かに床屋に行けば、いろんな話が聞けるし、またこちらからも情報を流すので、いい意味での情報の発信元でもあるかもしれないですね。特に町内会の話や、旅先の話、野菜作りの話はおおいに参考になります。
無口な床屋というのもいるかもしれないけど、やはりある程度は話し好きなほうがいいね。髭を剃ってくれるときとか、髪を切ってもらう方としてはあんまりペチャクチャ喋れないので代わりに一所懸命話しかけてくれるのかもしれないけど。